私が和式トイレを選んだ理由、健康と快適さの再発見
私の実家は昔ながらの和式トイレでした。大人になって一人暮らしを始め、洋式トイレの快適さに慣れきっていた私にとって、まさか自分が和式トイレの良さを再認識する日が来るとは思いませんでした。しかし、慢性的な便秘と痔に悩まされていた私は、ある時、和式トイレの「排便姿勢」が健康に良いという記事を目にし、半信半疑ながらもそのメリットを体験してみたくなったのです。最初は抵抗がありました。しゃがむ姿勢は足腰に負担がかかるのではないか、洋式に慣れた体で使えるだろうか、と。ですが、公共施設や古い友人宅で和式トイレを使う機会があった際に、意識してその姿勢を試してみると、確かに「スルッと出る」感覚があったのです。洋式トイレでは、どうしてもいきんでしまい、排便に時間がかかっていたのが嘘のようでした。その後、実家に帰省した際、改めて和式トイレの良さを実感しました。便座がないので、家族以外の誰かが使った後でも、心理的な抵抗感が少ない。そして、掃除のしやすさ。水でジャーッと流せるので、いつでも清潔を保てる点が素晴らしいと感じました。洋式トイレでは、便器と床の隙間や、便座の裏側など、どうしても汚れが溜まりやすい部分があり、掃除が面倒に感じていたからです。もちろん、足腰が弱い方や高齢者には洋式トイレの方が安全で快適でしょう。しかし、私のように健康に悩みを持つ者にとっては、和式トイレの自然な排便姿勢は、本当に大きなメリットだと感じました。今では、和式トイレを見かけると、迷わずそちらを選ぶようになりました。あの時、和式トイレの健康効果を知って試してみようと思えた自分に感謝しています。