バリウム検査を終え、渡された下剤を飲んで帰宅しました。「これで便も出るし、安心だ」と軽く考えていたのですが、そこからが私の悪夢の始まりでした。下剤を飲んで数時間、普段なら効果が出るはずなのに、一向に便意が来ません。夜になっても変化がなく、焦り始めました。インターネットで「バリウム 流れない」と検索すると、「腸閉塞」という恐ろしい言葉が目に飛び込んできます。お腹が少し張ってきたような気もしてきて、不安で眠れませんでした。翌朝になっても、便は全く出ず、お腹の張りは増すばかり。我慢できないほどの激しい腹痛ではありませんでしたが、じわじわとした不快感が続きます。これはまずい、と直感し、すぐに検査を受けた病院に電話しました。状況を説明すると、すぐに来院するように言われ、急いで病院へ向かいました。診察室で医師に症状を伝えると、「バリウムが固まってしまうと大変ですからね」と、冷静ながらも緊迫した表情で言われ、追加の下剤を処方されました。さらに、「とにかく水分をたくさん摂ってください。そして、軽いウォーキングなどをして腸を動かしてください」と強く指示されました。家に帰り、処方された下剤を飲み、言われた通りに水をがぶ飲みし、お腹を優しくマッサージしながら部屋の中を歩き回りました。すると、追加の下剤を飲んでから約2時間後、ようやく便意が!そして、白いバリウム便が大量に排出され、その後も数回にわたって便が出続け、お腹の張りも収まっていきました。あの時の安堵感は忘れられません。医師からは、「もう少し遅かったら、入院して処置が必要だったかもしれませんよ」と言われ、ゾッとしました。今回の経験で、バリウム検査後の下剤服用と水分摂取がいかに重要か、そして異常を感じたらすぐに専門家へ相談することの大切さを痛感しました。もう二度と、あの恐怖は味わいたくありません。